根管治療をした歯はもろくなる?
こんにちは。
衛生士の小金澤です。
この間患者さんに、撮影したレントゲンについて説明していると
「根の治療をした歯は、神経が無くなるのだから、枯れ木みたいに脆くなりやすいの?」と質問を受けました。
実は、根管治療をした歯としていない歯では水分量はほとんど変わりません。
しかし、普段診察をしていると根管治療をしている歯の破折に多く遭遇します。
そして破折した歯は抜歯になってしまい残せません。
ではなにが原因で、根管治療をした歯は破折してしまうのでしょうか?
それは、根管治療必要なほどの大きなむし歯になってしまいむし歯を取るために歯を削ります。
むし歯が大きければその分削ることになるため健康な歯の量が減りその歯の耐久性は失われてしまうためです。( ;∀;)
では、どうしたら破折を防ぐことができるのでしょうか?
奥歯に関していうと、全て覆う被せ物にする必要があります!
奥の歯がインレーというもので、手前がFCKです。全てかぶせることで奥歯に関しては割れにくくなります。
このことは1989年にReeh et alの
根管治療とむし歯治療が歯の強度にどれほどの影響を及ぼすかを検証した実験があります。
どちらの治療も結果にさほど差がなく、 歯と歯の間の隣接部の歯質、つまり 辺縁隆線を残せるか、残せないかの差で強度に違いがでるということがわかりました(*´∇`*)
細かく考える必要はなく、歯と歯の間の歯質があるか否かということです。
多くの虫歯は歯と歯の磨きにくいところから虫歯になりますから、このことを知っているか否かでのちに歯が割れて抜歯になるか大きく関わってくるということです。
しんがい歯科医院では
治療をする際に、患者さんの口腔内の状態(噛み合わせ、咬合圧、歯並びなど)を考慮し、できるだけ長く歯を使える様に治療を行っています。