むし歯や根の病気、歯周病の早期発見・治療?
こんにちは。
衛生士の柳澤です(*´꒳`*)
今回は早期発見、早期治療についてのお話をしようかとおもいます。
題名を見て読んでいただいている方のなかには、
大抵の方が虫歯や歯周病などの「早期発見、早期治療」を目的として定期的に歯科医院へ
通院されている方が多いのではないでしょうか?(*⁰▿⁰*)
しかし、実はそれだけでは歯の健康を守ることは不十分なのです!:(;゙゚’ω゚’):
前回の私のブログ『なぜメインテナンスが必要なの?』でもAxelssonとLindheの研究論文をご紹介したのですが、
今回もこのお二人の論文で、1981年に発表された Karlstad studyという歯科医師や衛生士だったら
知らないと恥ずかしいようなとても有名な研究があります。
ちなみにこんな街で行われた研究みたいです。(^_^)
その内容は今回のブログのタイトルにとても関連がある研究なのでご紹介します╰(*´︶`*)╯
その文献の内容とは・・・・
スウェーデンのカールスタッド地区の住民555人を対象とし、
対照群(定期的なクリーニングと何か問題が生じた場合のみ治療)と
実験群(口腔衛生指導とクリーニングを定期的に繰り返した)
とに分け、
6年間での両者の口腔内の変化を追ったものでした。
結果としては
しっかり定期的に歯磨き指導を行っていた実験群では、歯周疾患は平均的に改善し、
対照群(歯磨き指導を行わず、問題があった時に治療した群)では悪化していました(;ω;)
虫歯についても実験群ではわずかだったが、対照群では多く、特に若い年齢層では新しい虫歯が多く発見されました。
内容を簡潔にまとめてみます。
対照群の様に定期的なクリーニングのみで、虫歯や歯周疾患になったらすぐに治療をし、
その問題のみに対処するのでは根本の「なぜ虫歯、歯周疾患になったのか」という問題が解決していません。
そのため、病を繰り返してしまい最終的には歯が残らないということです。
そのため、早期発見、早期治療では予防効果は低くく、根本的な解決には原因である〝プラークを落とす〟
ということが大切ということです。
すなわち「セルフケア=歯磨き」が重要ということです!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
なので当院では定期的に磨き残しを『赤染め』して歯磨きチェックを行っています*\(^o^)/*
一番大事なことなので、
『赤くなるから嫌』とか言わないでください。(;_;)
このような真っ赤な状態で、早期発見早期治療してもあまり意味が無いということですね。
10年後、20年後になっても今と同じように、きれいなお口元で、快適に食事やおしゃべりを楽しみたいですよね!
みなさん私たちと一緒に頑張りましょうᕦ(ò_óˇ)ᕤ
柳澤