根の治療が必要な歯周病もあります
こんにちは(*^◯^*)
衛生士の柳澤です。
日頃患者さんとお話しをしていると
『最近違和感があるのよね。』
『噛むと痛い時があった。。。。』
『歯茎がはれて血が出るなぁ。。。これが歯周病なの?』
などといった不快感を感じている患者さんがたくさんいらっしゃいます。
ただ、治療が必要なのかどうかって、自分ではなかなかわからないですよね?
実際に歯科医院へ行ってみると、
『歯周病になっています、歯石の除去などお掃除をしていきましょう!』
という様な流れになる事は多いと思います。
実際にしんがい歯科医院でもその様な患者さんは多くいらっしゃいます。
ただ、本当にその違和感や痛みは、歯周病だけが原因なのでしょうか?
今回は特に治療の判断を間違えやすい
『歯周検査で深いポケット』があり、同時に『根の治療』も必要な時
にどの様な治療が好ましいのかについてご説明したいと思います。
確かに通常ポケットがあれば〝歯周病だ!〟と考えて、歯周病の治療である歯石の除去をするのが良いと思ってしまいますよね?
しかし、実は。。。その時すぐに歯茎の奥深くのお掃除はするべきではないのです。
最初にその診断を誤って見当違いな処置をしまうと、治癒へ向かうことは難しくなります。
主に歯周ポケットが一部だけとても深かった場合に考えられる病態として3つが考えられます。
1.限局性の歯周なのか?
2.歯にヒビわれていたり、歯の中に穴があいているのか?
3.根の先に病気があるのか?
ということです(*・ω・)ノ
1の限局性の歯周病ならば、
まずは原因となるプラークの磨き残しがないか?など歯磨き改善し、その後必要があれば歯周治療となります。
2の歯にヒビが入っていて、しかもそこに歯周ポケットがあるような場合は
歯を残す事はできないので、
基本的には抜歯となります。(T-T)
3の根の先に病気がある場合は
根管治療となります。
この診断はとても難しく、過去の研究では歯が割れている時に適切に診断をする事は非常に困難だと言われています。(Tamse 1999)
この診断や治療計画を間違い、
歯周治療から行なってしまうと、無意味に歯根膜という根の表面の組織にダメージを与えてしまうこととなります。
そうならない様に『歯周病の治療』と、『根の治療』の治療が両方必要な可能性がある時には、
まずは根の治療を先に行い、一定期間経過をみて、それでも深いポケットがある場合は歯周治療が必要になります。
ですから、根の治療だけでなく、歯周病の様な症状の場合も、注意深く治療計画を立てて対応するべきなのです。
しんがい歯科の院長は『歯髄と根尖の診査・診断』という内容で講演を行っていますし、私たちスタッフも詳しく勉強しております。ぜひ、しんがい歯科医院へご相談ください。٩(^‿^)۶