AAE17(アメリカの根の治療の学会)に参加しました。
院長の新谷です。
現在しんがい歯科は4/25~5/5まで長期休暇をいただいております。5/6(土)から通常通りの診療を行いますので、よろしくお願い致します。
長期休暇の理由は2017.4/25~4/30までアメリカのニューオーリンズで開催されております、根の治療の専門医が集まる学会に参加し、その後テキサスサンアントニオ校に学生時代に2週間ほど交換留学をした時のホストに会いに行くのが目的です。
すべて書くのは、あまりにも内容が濃く書ききれないのでまずはざっと学会での概要について書いていきます。
学会入り口の写真です。
去年初めて参加しましたが、海外の学会は日本のものと比べて情報の発信がとても早く受け取れるのと、もともとの原著論文の著者の講演などが聞けるのでとてもためになります。また学会期間中は、根の治療の勉強だけに集中できますので、とても有意義です。
ニューオーリンズはJazzの発祥の地で、町中に音楽が溢れていました。
これは学会の入り口を入ったところです。学会期間中はずーっと演奏をしていました。
音楽はとても好きなのですが、Jazzは深すぎてどうしても抵抗がありなかなか聞く機会がなかったのですが、
今回とても好きになりました。街中を散策し古いJazhallやJazzを聞きながらお酒を飲める店などもたくさんあり、写真もたくさんあるので、またの機会に書こうと思います。
次に学会の講演についての話をしていきたいと思います。
正直言って今回の内容は特に目新しいものはなく、演者も去年と比較すると少し目を引く内容が少なかった様に個人的には思いました。トピックスとして目立ってきた再生療法が下火になってきた感じがしました。その分継続してCBCTのプレゼンが多かったものの、果たしてガイドライン通りに治療がなされているのかわからない様なプレゼンも多々見受けられました。
その様な中で、目を引いたプレゼン3つをご紹介いたします。
1つ目はペン大のKIm先生のマイクロサージェリーのライブオペです。学会初日の午前と午後に2ケースを実際その会場で行ったものを質疑応答しながら3つのスクリーンに映して行うものでした。
3Dのメガネを配布し、より立体感を見るものにアピールする様な演出がありました。3Dにした意味はほぼない気がしましたが、実際にオペを見ることができたのでとても有意義で臨場感がありました。
次に自分のPESCJでの認定医試験のスライド『エンドのCBCT』の内容の元になった、Patel , Sの講演もありました。この内容については、自分的にはかなり文献ベースで調べ上げてあったので、ほぼ目新しいことはなかったのですが、CBCTのような新しいものが診断ツールとして必ず良い、というわけではなく、昔から正しいことは言われてきている、ということの復習になりました。
最終日はMarga Ree先生の外傷歯の長期症例についてのプレゼンです。
去年Perforation(根の管などに穴が開いてしまった時)のプレゼンをしていたので、全く異なった内容で、どのくらいの難易度の長期症例を出してくるのかと、とても興味があったのですが、実にケースも多く、難易度の高い症例を沢山予後経過を見ることができました。
とても素敵な先生で一緒に写真を撮りたかったのですが、講演後はこの様に質問攻めにあっており断念しました。来年チャレンジします。(^_^;)
また、学会中はPESCJの集まりが1~2回程度あります。
メンバーと現地では食事をしたりしながらじっくり普段の診療のことや、学会の内容のこと、今後の展望について話し合うこともできます。
学会中に行われた食事会です。フルメンバーではないですがこれでも20名以上の参加者がいます。
日本人がこれだけ海外の学会で大人数で集まるのはなかなかないと思います。
普段話せない様な内容なども、この時は話せたりしてとても有意義でした。
食事については、ニューオーリンズは魚介類がとても美味しく、ちょっと怖かったのですが牡蠣をたくさん食べました。ロブスターもびっくりするほどの大きさで、日本よりも安価で食事することができました。
行く前はそこまでニューオーリンズという土地に関して期待をしていなかったのですが、正直言って去年のサンフランシスコよりもとっても特徴があって、面白い場所でした。またいつかじっくり観光で行けたら良いなーと思っています。
特に音楽が生活の一部になっている様な町で、とても町を歩いていると楽しかったです。またそれについては書こうと思います。
新谷