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根管治療の症例

過去の治療で見逃された根管を探し治療した症例

以前、根管治療を受けていた歯ですが、レントゲンに黒い影がみられ、叩くと痛みがありました。
当院にて根管治療を行い、見逃された根管まで過不足なく根管治療を施し、黒い影(根尖病変)がなくなりました。根管治療中は新たに細菌が入らないようにラバーダム防湿を確実にするために、漏洩の少ない隔壁を作成し治療回数も極力少なく行いました。

治療の経過

術中

被せものを除去後歯冠部濃色を徹底的に除去していきます。ひびが多数見られますので、治療ができる位置までのひびなのかを顕微鏡を用いて精査します。

歯冠部う蝕除去し隔壁(補強)後

隔壁は緊密に仮の蓋が出来るようになったり、洗浄剤が漏れないようにするために非常に重要です。

根の長さを測定

治療器具が確実に根の先まで到達しているかを確認します。この時必ずラバーダム防湿を装着したままでレントゲンで測定します。

最終的な薬を入れる前に確認

長さを測定後に綺麗にしていき、薬を入れる前に確認します。

術直後正放線デンタル写真

根の治療では特に重要ですが、必ず2方向から角度を変えてレントゲンで確認します。

術直後偏心デンタル写真

角度を変えて撮影することにより、重なっていて見えていた見逃された根管が確認できます。治療直後なのでまだレントゲン透過像があり病気があります。根の中の細菌が減るとあとは自らの体がこの病変を治していきます。

術前術後の比較

術前レントゲン写真

根の先に病気があることがわかります。薬も適切な位置まで入っていませんし、被せ物の下でう蝕が見られます。

術後3ヶ月レントゲン写真

術後に根の先の病気が小さくなり、見逃されていた根管も治療されています。患者さんの痛みは無くなり経過は良好です。

施術内容の詳細

施術内容

虫歯を完全に除去したのちに、歯の補強を行い、ラバーダム防湿を行います。ラバーダム防湿も隙間ができますので、コーキング材という隙間を埋める材料で唾液や薬剤が漏れたりしない様に注意して行います。また、ラバーダム防湿を行った後に高濃度のイソジンなどを使用して消毒を行います。

治療期間

根の治療回数3回、その後経過観察3ヶ月

治療費用

150,000円(税別)

考えられるリスク

口腔衛生管理を怠ると、再度う蝕になり再発することがあります。 また残存歯質が少ないために歯根破折のリスクがありますし、もともと致命的な位置ではないですが、歯にひびが入っていましたので、そのひびから破折するリスクは高いです。今後予後を注意深く観察することが非常に重要です。